ヒロtea（社長の息子）は、複雑な家庭環境のせいか
対人恐怖の内気な少年だったが、
デスメタルが好きで、引き蘢って7弦ギターを弾いているらしくて
「あーそーなん。オレバンドやってんねん。コレあげるわ。ホレ。」
と、DIBORCEの音源を渡したらたいそう喜んで
綾波退社の時に、最近のデスメタルCDを10枚くらい買ってきてくれたイカれた野郎だ。
俺そんなメタル好きちゃうんやけどなーと思いながらも、
三日三晩フルボリュームで音源をむさぼり、女子の顔面シャワーを受ける気持ちを理解した。
最近バイトで出戻りして、久々にイジくりまわすと、
欲していたので
OK。
デスが好きなら何故EARACHEを通らない。このモグリがぁ！
と、早速。
ナパームデスの最強メンバー1st、2nd。
ジャスティン流れで、ICE、テクノアニマル全部。
ミックハリスからSCORNアルバム4枚。
カーカスとかカテドラルやらは、めんどいんでヤメ。
夜勤のうちにCDに焼きこんで、キャツのロッカーにブチ込んだ。
何故か、ロッカーの中に大量のプロテインがあったんで
「へー…。ヤッコさん…やる気じゃん。」
だが、俺より先に彼女を作る事は許さない。
とりあえず、1年間この音源だけを暗い部屋で聴き続けろ！
そしたら立派なうつ病になって、 ネクストレベルへ行けるハズだ。
愛してるって言えますか？青年。（THE BLUE HERB）
とメモを残した。
まさにサラリーマンの、先輩の、お手本。
某月某日。
遂に元デプス オブ ヒューマニティ田中のよっちゃん、AK堺の変態教師がベースに参加、
スタジオでハシャぐHARD COREセッション。
ウチ等に無かったメタル要素が加わり、
パワーでバイオレンスビンビンな予感。
気分よくして、天満の奥の奥の安居酒屋の、更に奥の席にて
珍三匹が切る「あの時よく聴いたよねGRIND」対談。
畜澤：
「あんたー。ほんまちゃんとやらなアカンでー。バンド。」
よっちゃん：
「うん。俺さー。」
「A×C×の多分最後のアルバムや思うんやけど、Fuckin' Aを聴いてさー。」
「セスが死んで。あー。俺…バンドやらなって思ってん。」
「なんか…。セスがあのアルバムで勇気とか希望を与えてくれたというか、、未来への。」
畜澤：
「うんうん。」
よっちゃん：
「今度オザワっちに貸すわー。ほんといいからー。」
綾波：
「……。ってゆーか……。今なんか、すごい愛の溢れる音楽聴いて、ベタに希望とか未来とか、ピュアな若者が思うようなエー風に言うてますけど。」
「Fuckin' Aの内ジャケって、セスが女にフェラチオさしながらシャブ打ってる、最低なヤツですよねー笑。さもJ-POPの感想語るかのようにアンタ。」
アレ聴いて、そんなん思てるヤツ。日本に何人おるん！
数人やろ！
てかアンタだけやろ！！
キャッキャッキャ。
六天でネブりあう、三十路後半、ボーイズラブトーク。
エロビデオの趣味というか、集め方が異常な変態性をもつ、
堀野先生とはまた違ったベクトルの奈良出身。
まさに、小学校教師の、鏡。
