2012年5月13日日曜日

俺達はまだまだ高く飛べる

そう 俺の目は点になり 耳を疑った それは 白ワインだからでは無い、あきらかに おかしいのだ‼・・・

引きずり男 純情派 第八話(ナンパの罪悪感)第2部》
 

あきらかに おかしいのだ‼
彼女の声は思いの他低く いわゆる とこお の声に近いのだ
〈「気のせいか … ラブクと言う事も有って 耳の錯覚かもしれん それとも まさか ハーフニューなねか?」〉
俺は一瞬うろたえた が ここはラブカーメン 何が有ろうと 動じないゼ 俺はすぐさま気を取り直し 白ワインを2つ注文した
「カンパーイ」
二人は乾杯を交わし 俺はワインをほぼ 一気に飲み干した
「名前何て言うの?」

「私アンジェ(仮名)ラウンジで働いてて 終わってから ここ来てん」
 

〈「うーん…やはり どう聞いても とこお の声だ」〉

俺は確信した 彼女 いや 彼はまぎれもなく ハーフニューだ まあいいか 俺は割りきって接する事にした 
「俺 リョウ 工事関係の仕事してるねん いわゆるドカタンク てやつかな ハハ…」
「へー 私 ニューハーフやねん」
「う うん 声聞いて分かったで」
「ニッカポッカはいてるの? 私 ニッカポッカ大好き❤」
「い いや ニッカポッカじゃ無いよ」
たわいの無い会話をしていると 俺はフある異変に気づいた
 

〈「なんか 変だ ド ドデスケが ドデスケがおかしいぞ!」〉

そう 親愛なる息子 ドン ドデスケが目を覚まし うなずき出しているではないか


〈「お おいっ ドデスケッ どうしたんだ! おまえは まさか そっちの人なのか? 違うだろ!パピーはそんな教育をした覚えは無いぞ‼ この親不幸者‼ やめなさい‼ 頼む 違うと言ってくれ! それともおまえは 今宵 カミングアウトするとでも言うのか ウソだ ウソだと言ってくれーっ!」〉

必死の説得にもかかわらず ドデスケはうなずきつづけ やがて 俺の頭脳までをも 支配しようとしていた
「俺 ニューハーフOKやで 電話番号教えてよ…」
俺の口は思いもよらぬ言葉を発したのだ‼


〈「う うそだ 俺はそっちの人なのか? モッホ なのか? ち 違う‼ 違うはずだ‼ カミングアウトなどしないぞ‼」〉

そして二人は電話番号を交換し 再び踊りだした ホールはかなり盛り上がっていて 一緒にいた彼女 いや 彼は欲望をあらわにした性獣達に囲まれ 揉みくちゃにされていた

「ヤ ヤベー 彼女 いや 彼を 性獣達に奪われてしまうぞ! ダ ダメだ!」
いつの間にか俺は 彼女 いや 彼とはぐれ 林田氏と合流していた
「フーッ‼ 一緒にパンナするとするか~‼」
林田氏はすでに ベロン ベロンに酔っぱらい 完全に理性を失った 野蛮なハンターへと 変貌していた 気が付くといつの間にか 二人組のナオンと遭遇し 良い具合に2 対2のツーショットになり 俺はナオンと肩を組み 踊り狂っていたのだ…
そして もうろうとした意識の中 何気に彼女の顔を見たのだ


「んっ?」

・・・・つづく・・・・ (株)ピュア コーポレーション❤ウキウキ ラバーズ❤